住宅の断熱性能について、冬暖かいかどうか?夏は涼しいのか?気になるところです。
新しい家の断熱性能については、耐震性の次に気になる部分になるので、営業マンも積極的に説明してきます。
この説明内容について、営業マンの言葉だけを信じてしまうと、家を建てたあとに失敗したとなってしまうことが多いでしょう。
住宅の断熱性能とは?
そもそも、どうすれば住宅の断熱性能は上がるのでしょうか?
熱損失が大きくなってしまう部分があるので、まずはそれを理解しましょう。
窓
まずは、窓ですね。
冬の熱損失は約5〜60%と言われています。
窓からの熱損失は住宅の大部分を占めます。
ほとんどの方は断熱材を気にしますが、窓を強化することが住宅の断熱性能を大きく上げることができます。
という順番です。
最後の2重ガラスというのは、【エコ内窓】というものです。
簡単に言うと、内側にもうひとつ窓を設置します。通常は、シングルガラスなどの結露がひどく断熱性能が低い住宅のためのものですが、最新住宅に設置すると断熱、防音効果が期待できます。
壁・屋根・床
これは冬の熱損失が20%程度と言われています。
みなさんが気にする断熱材ですね。
断熱材は何を使うのか?も大事なことですが、厚みや密度も関わってくるため、簡単には比較できないようになっています。
基本的には、各社ハウスメーカーによって断熱材は変わると思ってください。
そして、最強の断熱材はありません
基本的には、断熱材でハウスメーカーを選ぶことはないので、そのハウスメーカーが得意としている断熱材の中で一番グレードが高いもの(厚みと密度が良いもの)を頼みましょう。
換気
一般の方にはあまり知られていませんが、今の住宅は24時間換気システムが何も言わなくてもついてきます。
これは、スイッチを切らない限り24時間換気扇が動き続けているものです。
ハウスメーカー側で間取りに合わせて、2時間で全ての空気が入れ替わる換気計算で設置されます。
トイレやお風呂につくことが多いですが、換気扇の商品によっては、各部屋につくものもあります。
換気扇の冬の熱損失は10%程度あります。
シンプルに冬は換気扇を止めてしまえば、解決します。
もちろん、換気扇は動かしたままのほうが良いので、効率が良い換気扇を選びましょう。
細かい話をすればもう少しあるのですが、とにかく、熱交換型第1種換気を設置すれば解決します。
大手ハウスメーカーの商品ではこの換気扇が標準のところが多いです。
熱交換型第1種換気システム
普通の換気扇だと、冬場は暖かく汚れた空気を外に排出します。外から寒い新鮮な空気を室内に取りこみます。
しかし、これでは暖房効率が非常に悪いですし、そもそも寒い空気を室内に入れるのは住み心地が良くないです。
なので、暖かい空気を排出するときに、新鮮な空気へ熱を移行するシステムです。
こうすれば、多少は暖かい新鮮な空気が室内に取りこめるようになります。
構造躯体
さいごに、構造が木造か鉄骨造かコンクリート造なのかです。
当然、木造は熱伝導率が低いので冷たくなりにくいですが、鉄やコンクリートは木と比べると熱くなりやすく、冷たくなりやすいです。
このあたりも、気にしながら判断していきましょう。
まとめ
間取りや立地によっても住宅の断熱性能は大きく変わります。
正しい知識を持って、営業マンの話を聞ければ楽しい家づくりにつながります。
住んでから断熱性能が悪くても改善できる余地がほとんどありません。
気をつけましょう。