かれこれ、ハウスメーカーで15年営業を続けているぽりんきです。
家づくりで必要な住宅ローンの審査。
一般的には、
「金利はどの銀行が低いかな?」
『希望額を貸してくれる銀行は?』
『事務手数料が安いところもいいな』
などを気にしている方が多いのです。
当然ですが、一番条件が良い銀行を選びたいですよね。
人生の支払いを決める銀行の決定になりますので、しっかり検討していきましょう。
しかし、人によっては、もっと深刻な問題に直面する場合があります。
実例としては、
「借入可能額ゼロで1円も貸せない」
「審査することなく否決された」
という回答が出る場合です。
たくさんの否決されたお客様を見てきました。
この結果が出てしまった人は、
自分で明確な理由がわかっている場合があれば、わからない場合もあります。
しかし、身に覚えがなくても諦めてはいけません。
明確な理由を把握することで、現状を打開できるかもしれません。
今回は【ゼロ回答が出てしまった方へ、住宅ローン審査を通す方法】を解説します。
住宅ローンの事前審査で即否決!?厳しいローン審査をなんとしてでも通す方法
1円も借りれないという状況でショックが大きいでしょう。
しかし、望みはまだあります。
- 原因がどこにあるのか?
- 理由を特定する
これをやらないといけません。
わからない状況で他銀行の審査をトライしても意味がありません。
流れとしては、【原因を突き止めた上でもう一度事前審査を行う】です。
- 個人信用情報を取得する
- 問題点を見つける
- 銀行が納得する理由を用意する
- 個人信用情報と証拠をセットで提出して審査をする
住宅ローン事前審査で即否決したら個人信用情報を取得しよう
個人信用情報という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
クレジットやローンの利用状況がわかる【お金に関する過去の履歴】のことです。
クレジットカードなどを作成すると、【個人信用情報】が作られます。
クレジットカードやローンの申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。
住宅ローンの審査では、【個人信用情報を閲覧し、貸せるかどうかを判断】しています。
個人信用情報は気軽に閲覧できるものではありません。
本人の情報でも自身でお金を払って開示請求をしなければならない重要な情報です。
住宅ローンの審査は主に、下記の3つの情報機関を開示して行われます。
つまり、この個人信用情報にキズがあると、審査結果が不利になってしまい、そのもっとも厳しい結果が【ゼロ回答】です。
まずは、この3つの信用情報機関から個人信用情報を取得しましょう。
住宅ローン事前審査で即否決やゼロ回答がでてしまう原因
通常であれば、【ゼロ回答】が出てしまった場合は、過去に心当たりがあるはずです。
例えば、
- ローンを滞納
- 税金を滞納
- 家賃滞納
- お金に関する延滞はがきが届いたことがある
などです。
しかし、この【ゼロ回答】が出てしまった場合でも心当たりがない場合があります。
基本的には、2つしか可能性はありません。
連帯保証人や担保提供者の個人信用情報にキズがある
「住宅ローンの申し込み用紙に一緒に名前を書いた人はいませんか?」
その人が過去に延滞している可能性があります。
その人の個人信用情報に問題がある場合は、住宅ローンの審査に影響がでます。
この場合は、その人をのぞいて、審査をし直してみましょう。
具体的には、
- 配偶者(連帯保証人)
- 祖母や父などの土地所有者(担保提供者)
借入本人以外の個人信用情報にキズがないことも重要になります。
知らないうちに延滞になった
知らないうちに、延滞になってしまっていることがあります。
例えば、【携帯電話】【インターネット】などの支払いです。
口座引き落としの残高不足や請求書が、携帯電話の会社から【転送不可】で封書が届くことがあります。
このタイミングで運悪く引越しなどが重なると、知らないうちに延滞になってしまうことがあります。
この気付かないうちに、延滞になった結果、個人信用情報にキズがついてしまいます。
個人信用情報を入手できたら
先ほども書きましたが、まずは、個人信用情報を取得して原因を特定しましょう。
情報機関1社からおおよそ1000円取得費用がかかります。
3社あるので約3,000円が必要です。
個人信用情報を取得するのに、【このうち1社だけしか取得しない】となると、
否決やゼロ回答の理由が見つからない場合があります。
必ず3社から情報を取得しましょう。
お金がかかるのはもったいないですが、住宅ローンを通すために必要なことです。
郵送で取得する場合は、書類到着までおおよそ1週間程度期間がかかる場合があります。
クレジットカードを所有している場合は即日発行も可能です。
延滞の原因をつきとめる
個人信用情報を確認して、延滞の原因をつきとめましょう。
見方の解説書もついているのでよっぽど原因は特定できると思います。
しかし、たくさんの履歴がある場合は情報が多すぎてよくわからないこともあります。
いまいち、どの部分に問題があるかわからない人は、【銀行職員に見せることで特定できます】ので相談してみましょう。
住宅ローン事前審査が即否決やゼロ回答の状態から審査を通す方法
原因が特定できたら、次は審査を通す方法についてです。
必要なことは、【理由づけ】です。
その時に、
『なぜ延滞してしまったのか?』
『支払うことができなかったのか?』
例えば、携帯電話の残高不足を引越しと重なって結果的に、延滞してしまった場合。
その延滞時期の通帳のコピーを用意して、
本来は支払えたことを証明することでクリアする方法です。
重要なことは、
「そのときに支払いができたのかどうか?」
ということが住宅ローンの審査を通す上で非常に重要です。
住宅ローンの審査をクリアするためには、
【個人信用情報を取得する】
【支払えた理由づけをする】
この2つをステップしっかりと行いましょう。
そもそも、ブラックリストの場合はどうしようもない
延滞の事実が明確で、
- 債権が保証会社に異動した経験がある場合
- 自己破産申告をしてしまった過去ある場合
個人信用情報からブラックの履歴が消えるまで待つしかありません。
この情報は消えるまでに【7年かかる】と言われています。
これに関しては、気長に待つしかありません。
この待っている間は当然ですが、しっかりお金の管理をして2度と延滞などが起きないように気をつけましょう。
住宅ローン事前審査即否決についてのまとめ
個人信用情報は過去のあなたのお金に関する情報が詰まっています。
情報をもみ消したりは一切できません。
マイホームを考える人は、きちんと支払ってきたかどうかの証明になるので、今のうちから気をつけていくべきです。
個人信用情報は、リアルタイムで更新されることはありません。
お金の情報は半年後に反映されることもあります。
日々、クレジットカードの支払いを気をつけたり、リボ払いをしないようにするなど油断しないでいきましょう。