かれこれ15年もハウスメーカーの営業をしているぽりんきです。
今回は、【定価で買うな!建築条件付き土地で値引きを成功させる条件とは】です!
この記事をご覧の方は、
「どうやったら安く買えるのだろう」
「建築会社といい関係でいたい」
「建物の予算も心配だからちょっとでも安くしたい」
とお考えでしょう。
今回は建築条件付き土地を購入するときに値引きする場合のお話です。
この記事を読んでもらえれば、
「値引きするにはそういう条件があったのね!」
「こちらも準備することがあったんだ!」
ってことがよくわかることでしょう。
ただ安くしてと伝えても簡単には安くなりません。
この記事を読んで値引きできる条件を整理することをオススメします。
![](https://porinki.com/wp-content/uploads/2020/11/mitte20101924-300x225.jpg)
建築条件付き土地を値引きできるのかどうか
建築条件付き土地とは、【家を建てる建築会社が決まっている土地】のことです。
土地を契約してもその後に建物の打合せがあります。
建売と違い、間取りや仕様を自分で選んでいくことができます。
3ヶ月間打合せをして満足した家ができないと判断した場合は白紙解約することができます。
覚えておきましょう。
さて、本題です。そもそも建築条件付き土地は値引きできるのでしょうか?
答えは、できます!
しかし、全ての土地ができるわけではありません。
建築会社によって、値引きができる会社とそうでない会社があります。
しかし、それよりも重要なことは建築会社側の状況が重要になってきます!
建築条件付き土地を値引きするには建築会社の状況
「建築会社の状況ってどういうこと?」と思うでしょう。
簡単に言えば、【建築会社側が安くしなければならない状況】に置かれていれば値引きできる可能性は非常に高くなります。
条件付き土地の場合は、仲介の不動産業者が入リません。
自力で値引き交渉のためにはお客様側であるあなたも知識をつけないといけません。
建築条件付き土地がなかなか売れない
まず重要なのが、【建築条件付き土地がなかなか売れていない場合】です。
当然ですが、建築会社も売れない物件を保有するのはデメリットばかりです。
固定資産税が発生する
金利の負担をする
次の土地を仕入れられない
運転資金がない
たくさんのデメリットがあります。
コンビニでもそうですが、売れない商品を保有し続けることは大変です。
不動産の場合は、在庫処分や廃棄処分はできないため、売れない物件を保有する維持費用もものすごくかかります。
つまり、なかなか売れない土地であれば、思い切って
【安売りしてもデメリットがなくなれば良いという損切り】を選択する場合もあります。
建築会社に「何年くらい売っていますか?」と聞いてみましょう。
売れずに困っているようだったら値引きのチャンスです。
売り始めで実績を作りたい
次に【売り始めで実績を作りたい】この場合もチャンスです。
広い分譲地でずっと更地のままだと売れていないのかな?と近所の人は思います。
売れない土地は、
「あの建築会社は人気がない」
「土地が高すぎる」
などと悪いウワサが流れるところもあるくらいです。
だから、分譲地のほとんどは、建売区画と注文住宅区画に分かれるんですね。
そういう意味では、1棟目は大チャンスです。
建築会社側からすれば1区画売っても終わらないため、まずは弾みをつけるという意味で、少し安くすることがあります。
後で紹介するモニターハウスと同じような効果があるので、
【あなたが1棟目になるチャンスであれば積極的に相談】してみましょう。
「記念すべき1棟目だったらちょっとお安くしてもらえませんか?」と聞いてみることが重要です。
ここまでは、建築会社側の条件について話をしました。
単純に安くしてと言うとうまくいかないことが多いですが、建築会社の事情によって安くしてくれることがあります。
次に、お客様側で用意できることです。
お客様側でも用意できる!値引きしてもらえるチャンス
「お客様側で用意するってどう言うこと?」と思うでしょう。
安くしても、建築会社にメリットがある場合は、値引きするメリットがあります。
それをお客様側で準備するのです。
順番に確認しましょう。
家を早期着工・早期引き渡しを受けるようにする
建築会社は土地を売って終わりではありません。
そのあと家まで完成させるから大きな利益が入ってきます。
建築条件付き土地とは、【土地】と【建物】両方で利益を取る仕組みです。
だから、土地を決めた後に、すぐに打合せに入って、早期着工、早期引き渡しに協力してくれるお客様は嬉しいです。
遠慮せずに、「早く引き渡しまでいくように協力すれば、安くしてもらえますか?」と聞いてみましょう。
モニターハウスになれば建築会社の広告棟になる
あなたが目指している建物はオシャレな家ですか?
「あの会社に頼めばあんなにオシャレな家ができる!」と思う人が増えれば広告棟になります。
近所でも「〇〇ハウスって意外とオシャレな家もできるんだね」となれば無料で宣伝できます。
最近では、SNSも増え、ネットの広告もありますが、地元で家づくりをしている以上は近所の評判が重要です。
分譲地の一角にちょっとオシャレなモニターハウスはどこの建築会社も建てたいと思っています。
外観もそうですが、外構もしっかりとやっている家を建てたいです。
オシャレな家が建つなら、ちょっとくらい安くしてもいいかな。となります。
この場合は、「モニターハウスを募集したりしてないですか?」と聞きましょう。
ちょっとオシャレ提案を採用しても良いのでとこちらも譲歩する姿勢が大事です。
建物が大きければ値引きのチャンス
建物が50坪以上の大きな家や2区画同時購入などボリュームを増やすと、建築会社は助かります。
1棟から取れる利益額が増えるのは非常に大きなメリットです。
ましてや2区画同時購入となれば、労力が1つ分減るわけですから人件費を浮かすことができます。
これは積極的に相談できる値引き交渉の材料です。
建築条件付き土地を値引きしてもらうにはこちらも条件を整えよう
値引き交渉は契約の前にやらなければなりません。
タイミングを間違えないようにしましょう。
何千万円もの高いお金を払うんですから、誰もが安く買いたいと思っています。
「建築会社が値引きしてくれるかどうか?」だけではありません。
お客様側も準備することがあります。
値引き交渉する前に準備をしっかりと整えておきましょう。
住宅ローンの事前審査をクリアしておく
当然ですが住宅ローンの事前審査をクリアしておきましょう。
値引き交渉に応じても、ローンが通らなければ買えません。
「借金もないし、金融事故もないからローンは大丈夫」と言うのを知っているのはあなただけです。
建築会社からすればたくさんのお客様の中の一人です。
世の中には、ローンが通らないお客様がたくさんいます。
「私は大丈夫です!」という証拠が必要です。
【借りれるか?借りれないか?】これは住宅ローンの事前審査をすれば書面で発行されます。
値引き交渉に入る前にはっきりさせておきましょう。
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契約金を用意する
土地と建物で必要な契約金の額は事前に聞いておきましょう。
100万円あれば問題ないでしょう。
しかし、それすら用意できない人はちゃんと準備をすべきです。
あらかじめ「いくら用意すればいいのか?」これを聞いておくと安心です。
値引き交渉をした後に「そんなに契約金を用意できません。」なんてなったら恥ずかしいだけですからね。
親に相談しておく
土地購入でよくあるのが、親の反対です。
「その場所は地盤が悪いからダメ」
「まだ家を建てるのは早い」
親はいつまで経っても親ですから、余計なお世話を言ってくることもあります。
家づくりの準備が整っても親が反対すれば計画がなくなる家庭ならちゃんと筋を通しておくべきです。
せっかく、交渉がうまくいっても親に相談していなければ話がなくなる可能性があります。
値引き交渉が成立すれば、すぐに土地の契約に話が進んでいってしまいます。
契約した後に、「やっぱりやめます」はできますが、手続きも大変です。
家族間の話し合いはしっかり進めておきましょう。
まとめ:建築条件付き土地で値引きするならお互いの条件を整え準備をしよう
いかがでしたでしょうか。
- 建築会社側の条件
- お客様側の交渉材料
- 値引き交渉するための準備
について、解説してきました。
しっかりと情報を集めてタイミングを見て相談すれば、建築会社側も受け入れてくれます。
できるできないはあるにしても、建築会社とは家づくりまで一緒に進めていくので、気持ち良く交渉できるようにしましょう。