『初めての家づくりなんだから、のんびり焦らずにやっていきたい』
『家づくりなんて一生に一度だから1〜2年くらいかかるでしょ』
と思っている方が多いようです。
その通りで、焦っても意味がありませんし、良い家にはなりません。
しかし、そうはいっても、実際どのくらい期間がかかるのか?これを理解していないと困るでしょう。
今回は、全体像のイメージとともに、おおよその期間を解説していきます。
検討〜ハウスメーカー決定まで(最短1ヶ月_平均2ヶ月)
まずは、スタートラインからです。検討スタートからハウスメーカー決定までです。
早い人だとここの期間を1ヶ月で突破しますが、どんなことがあるのかを見ていきましょう。
資料請求
いきなり、モデルハウスへいく人もいるでしょうが、おすすめは資料請求からスタートです。
モデルハウスはだいたいどこもおしゃれでお金がかかっていますが、実際建てるつくりはハウスメーカーのデザインに特徴がでてきます。
まずは、総合カタログや実例集を集めて家で検討するのがおすすめです。
モデルハウス見学(最短1ヶ月_平均2ヶ月)
資料請求をして、見学するハウスメーカーを検討し終わったらいよいよ、モデルハウス見学です。
特に予約は必要ありませんが、火曜、水曜は定休日のメーカーが多いです。土日だったら、いつでも見学できるでしょう。開店時間はモデルハウスやハウスメーカーごとにバラバラです。目安は10〜18時までです。
一般的にはハウスメーカー決定までに【平均して7〜12社見学する】と言われています。この見学で要する時間は1社あたりの滞在時間によります。
じっくり話を全て聞き終わるのには、1社あたりだいたい2時間かかります。
資料請求であらかじめ絞り込めているほうが時間を無駄にしなくていいですね。
毎週見学にはいけない人もいます。モデルハウスを見学し終わるのに2ヶ月程度が平均です。
商談スタートから契約まで(最短2週間_平均1ヶ月)
商談とは【実物建物見学】【プラン提案】【見積もり提案】などです。
ハウスメーカーを検討するのにあたり1社ずつ次のステップに進んでいる状況のことですね。
プラン、見積もり提案には要望さえ伝えてあれば1週間後には提案してもらえますので、最短では2週間。平均して3社から提案を受けるので、修正プランの提案を各社から受けていると1ヶ月程度は商談していることになります。
各社ごとに提案の内容もクオリティも違います。
金額も全く違うので、厳密な比較はできません。商談自体は平均1ヶ月程度です。
無料で提案を受けられるのですが、4社も5社もプラン提案を受けるのは、
せっかくの休日がなくなりますのでおすすめできません!
ハウスメーカー契約後〜着工まで(最短2ヶ月_平均3ヶ月)
着工までは間取りの決まり具合と毎週打ち合わせが行えるかがポイントになります。
平均して3ヶ月が多いようです。
スパッと決められるのであれば2ヶ月もいけるでしょう。
【悩みすぎても良くないので、じっくり検討しながらも打ち合わせを前に進める努力はしていきましょう】
間取り打ち合わせ(最短1週間_平均1ヶ月)
ハウスメーカーを1社にしぼりこんだら、いよいよ。本格的な打ち合わせのスタートです。
契約までに間取りが決定していればいいのですが、間取りは再提案を受ける人が多いようです。
最短では契約の次の間取り確認で、確定という人もいます。
間取りが決まらないと次に進めませんが、ここはいろいろなパターンものを提案してもらいましょう。平均は1ヶ月です。
設計打ち合わせ(最短2週間_平均1ヶ月)
間取りをもとに、窓や棚など詳細図面の打ち合わせを行います。
間取りの決定が大変だった人はここの打ち合わせは決めることがメインになります。
具体的には部屋に何を置くのか?こういうことを考えながら失敗しないようにしましょう。
難しい打ち合わせも多いので、設計士のアドバイスを参考にするのもいいでしょう。
平均して1ヶ月程度あれば十分です。
インテリア打ち合わせ(最短1日_平均2週間)
内装、外装の色決めです。照明やカーテンの打ち合わせもありますが、色決めだけであれば最短で丸1日で決定ができます。
床と壁など連動して、決定することがあるので日を分けずに1日に詰め込んで決めた方が良いという意見も多いです。照明カーテンまで含めての決定では平均して2週間です。
着工から完成(最短で2ヶ月_平均3ヶ月_最長10ヶ月)
工事期間ですが、【ハウスメーカー】【工務店や大工さん】によって工事期間が変わります。
工務店や大工さんの場合は納期が明確になっていないことが多いので、下手をすると1年くらいかかってしまう場合があります。
引き渡しまでの目標がある人は先に確認しておきましょう。
ハウスメーカーは売り上げ計上の関係で納期意識が高いので、着工前の工程は天候にほとんど左右されず守られます。
ユニット工法が最短で2ヶ月ですが、ハウスメーカーは着工から建物完成までどこでも変わらずおおよそ3ヶ月です。
仕事帰りや休日に現場に足を運んで完成を待てば3ヶ月はあっという間です。
完成から外構(最短10日_平均2週間)
建物が完成すれば、建物周りのゴミ箱コンテナや仮設物の撤去が行われいよいよ外構工事のスタートです。
駐車場のコンクリートの打設は外構工事の一番最後に行われるので、引越しは外構が終わってからにしましょう。
建物周りに、ブロックを積んで、ウッドデッキを作って、門柱を立てて、土間コンクリートを打つくらいなら2週間程度で終わります。
土間コンクリートは車が乗れるまでに夏季で3日、冬期で7日程度かかります。
外構が終わればいよいよ引越しです。
引越し(1日)
いよいよ新しい生活のスタートです。
新居の電気や水道はハウスメーカー負担なので、引き渡しを境に自動的に請求者が変わります。
新規の手続きは必要ないので、安心ください。
期間が延びる場合
ここまで一般的な期間を説明してきましたが建築地の状況によって時間がかかる場合があります。
解体工事が必要な場合(平均3週間プラス)
既存建物、塀や植栽の解体撤去で2週間程度です。
建物の規模によりますが、1ヶ月もかかる建物はよっぽど大規模な建物になります。
木造、鉄骨造など工法で工期に差がつくことはそこまでありません。
解体後の地盤調査、基礎形状の決定などありますので、地盤の分析などで1週間くらいさらにプラス期間を見てください。
分筆登記が必要な場合(平均2ヶ月)
同一敷地内にもう1軒住宅を建てる場合や、番地を分けたい場合は分筆登記が必要な場合があります。
この登記完了までには、境界確定のために市役所や隣地所有者との立ち合いが必要なので時間がかかります。
市役所の境界確定立ち合いには申請しても時間がかかるために、平均2ヶ月です。
建築予定地が市街化調整区域の場合
調整区域というのは原則住宅が建てられない地域になります。
田んぼが広がる都市部と離れた場所になります。
原則、建築建築許可を取得する必要性がありますので、時間がかかります。
宅地(調整区域内)の場合(平均2週間プラス)
市街化調整区域と市街化区域をわけた昭和45年程度(地域による)より前から宅地だった場合は既存宅地と言われます。
この場合は2週間程度で許可が下りてしまいます。
農地(調整区域内)の場合(平均2ヶ月プラス)
農地の場合は、農地転用の許可=農業委員会の許可が必要です。
市町村だけでなく、都道府県までの許可が必要なので、時間がかかります。
おおよそ2ヶ月程度必要になります。
農振地域の場合(1年程度)
農業振興地域に入っている建築地の場合は1年がかりで許可を取りに行きます。
かなり、時間がかかりますので、実家の土地で建築する予定があって、農家の人は事前に確認しておいたほうがいいです。
市役所などに足を運べば一般の方でも農業振興地域かどうかはわかるはずです。
おおよその期間イメージ
ここまで書いてきましたが、どの程度かかるかまとめていきます。
着工まで・・・3ヶ月
完成まで・・・3ヶ月
家づくり検討スタートから平均して8ヶ月程度かかるということになります。
最短を目指せば6ヶ月程度まで縮めることができますが、一般的には8〜10ヶ月程度の家づくり期間を確保して臨みましょう。
焦って家づくりを進めてもいけません。
じっくり考えられる時間的な余裕も確保しておきましょう。