現在、国内にはハウスメーカーがたくさんあって、どこを選べばいいのかわからない状況になっています。
しかし、全国の戸建て着工数は年々減少しているため、建築会社は減ってくるでしょう。
ハウスメーカーに起き始めている状況
ハウスメーカーごとに起きている状況が変わってきています。
時代に乗り遅れていくと、淘汰されてしまいます。
各社ごと状況はさまざまですが、傾向がでてきています。
大手ハウスメーカー
戸建て住宅は明らかに縮小傾向です。
会社としても、海外事業へ進出したり、法人を相手にしていたりと、戸建て住宅に力を入れなくなってきてしまっています。
しかし、当然、部署はあり、モデルハウスもあるため、残されている社員は数少ないお客様から受注を取ろうと一生懸命です。
そして、
【契約前に大幅値引きをして、契約後の打ち合わせで利益率を回復するような動き】
が出始めています。
目先の何百万円値引きに目がくらまずに正しい判断ができるようにしましょう。
ローコストメーカー
価格ばかりを追求していたローコストメーカーは、低価格競争に巻き込まれ苦戦を強いられています。
価格ばかりで強みが明確になっていない会社はもともと薄利多売だったため、生き残れません。
そして、
【地域性に合わせた商品を展開できているローコストメーカーが生き残っている】
という傾向がでてきています。
全国区でみれば、地域性があり、お客様が求めるものも地域ごとに変わってきています。
柔軟に地域ナンバーワンの会社を分析し、エリア商品を展開できているローコストメーカーは強みが出て生き残っている印象です。
勢力を伸ばしてきている会社
最後に、勢力です。
この不景気な住宅業界でも力を伸ばしてきている会社があります。
それは主に2つです。
- 利益率を思いっきり下げて棟数に目を向けてブランディングしている会社
全国区で伸び率ナンバーワンの会社がこのような位置付けです。お客様が気にする構造面では、吹き付け断熱材など納得仕様と他社の差別化をしておいて、利益率を下げて棟数を稼ぐ販売手法です。営業マンもバンバン売れるので、歩合もものすごいつきますから、稼ぎたい社員は働きがいが出てきます。 - デザインを思いっきり良くしたローコストの会社
地域の工務店という位置づけでありながら、デザインを重視している会社です。たいていは、社長がハウスメーカーを経験していて、デザインのノウハウがあり、オシャレな家が安いという部分で勝負しています。
シンプルにインスタ映えする家が安い。これは時代のニーズに合っているブランディングです。
家は建てて終わりではないので、最近伸びている会社がおすすめかどうかと言われるとなんとも言えません。
個人的には、地元の工務店でしっかりと建てたあとのアフターフォローをしてくれる会社が一番お勧めですから、そういう会社がないか探せるとよいですね。