住宅ローンの金利商品は大きくわけると2つあります。
【変動金利】と【固定金利】です。
このうち、変動金利は『金利が変動するから心配だ』という意見から固定金利を選択する方がたくさんいます。
今回は、なんとなく固定金利を選んでおこうと考えている人のためへの注意点を書いていきます。
固定金利とは
その名前の通り、一定の期間は金利を一律にするものです。
具体的な商品は下記のようなものがあります。
2・3・5・7・10・15・20・25・30・35年
とにかく、キリがないほど細かく固定期間を選べるようになっています。
銀行によってここまで細かく年数が選べないところもあります。
2020年6月現在 三菱UFJの住宅ローン金利一覧を見てみましょう。
こちらは商品のほんの一例ですが、これだけでも8種類あります。
固定する期間が長ければ長いほど金利が上がる傾向にあります。
店頭表示金利と実行金利
上の表には、2つの金利が書いてあります。
これが、【店頭表示金利】と【実行金利】です。
覚えるのは、【実行金利】です。つまり、実際に借りるときの金利です。
実際に借りる金利
固定1年のところを見ると、
店頭表示金利→2.85%
金利優遇→−1.85〜1.7%
実行金利→1.00%〜1.15%
つまり、【実行金利】で借りるということです。
金利優遇
金利優遇とは値引きのようなものです。
重要なことは【固定する期間だけ優遇される利率】ということです。
気をつけて欲しいこと
固定金利には2つの種類があります。
注意しましょう!
金利優遇がずっと同じ
こちらをご覧ください。
この金利表の下に書いてありますが、固定期間の優遇と終わってからの優遇が同じです。
金利優遇が変わる場合
注意しなければならないのはこちらです。
名前にもあるように、当初の金利優遇が大きく、固定期間終了後の金利優遇が減るものがあります。
店頭表示金利→3.29%
金利優遇→−2.2%
実行金利→1.09%
期間終了後の金利優遇→−1.4%
つまり、0.8%も金利優遇が変わります。
例えば、11年目に同じ店頭金利の3.29%のものを選んだとしても、実行金利が0.8%も上がってしまうということです。
まとめ
安心を選択して、固定金利を選んでも、固定期間終了後に金利が上がってしまうことがあります。
つまり、固定期間は安心ですが、固定期間が終わったときにどうなるのか?を理解しておくことが非常に重要です。
これを知らないまま、借入してしまっている場合があるので、注意しましょう。