トヨタホームの長期保証って実際どうなの?
今回はこんな疑問を解決します!
この記事を読むとわかること
- トヨタホームの長期保証ってすごいの?
- 保証の注意点
- トヨタホームのアフターサービスの口コミ
この記事を書く私は、住宅業界歴16年目の間取りデザイナーぽりんきです。
記事の執筆者
60年の長期保証は業界最長です。
今回はトヨタホームのホームページでは理解しにくい部分を解説していきます。
実際のオーナーさんの声もあるのでお楽しみに!
トヨタホーム最長60年保証は業界最長であることは間違いなし
トヨタホームの保証期間は業界最長です。
ただし、最初から60年保証というわけではありませんので注意が必要です。
6つのうち、初期保証期間がそれぞれ違います。
トヨタホームの【基礎、構造体】初期保証は30年間
建物の重要な部分の基礎と構造が初期保証で30年です。
ほとんどの住宅会社が法律で定められた10年保証が一般的です。
トヨタホームの基礎、構造体の保証内容は?
基礎は、不同沈下・ひび割れ・欠損の著しいもの
構造体は、傾斜・ひび割れ・欠損・腐食・破断・変形・わたみの著しいもの
保証期間は30年間です。
地盤調査をした上で新築しているので、地震や地割れなどの天災地変や周辺工事の振動が起きない限りは保証されます。
トヨタホームの【外壁、屋根、床】初期保証は20年間
基礎と構造体の次に重要な外壁、屋根、床のパーツに対しての保証期間は20年間です。
一般的な住宅会社は、外壁や屋根は【雨水の侵入を防止する部分】と同じにされることが多いです。
外壁、屋根、床の部位に対して保証をするトヨタホームは素晴らしいですね。
トヨタホームの外壁、屋根、床の保証内容は?
外壁は、傾斜・ひび割れ・欠損・破断の著しいもの
屋根は、変形・たわみの著しいもの
床は、傾斜・破断・変形・たわみ・振動の著しいもの
保証期間は20年間です。
トヨタホームの【防水】初期保証は15年間
防水保証の15年は雨水の浸入を防止する部分に対してです。
雨水の浸入防止は、屋内への雨もり・雨もりによる室内部材の破損・仕上げ材の破損の著しいもの
雨水が浸入するってどんなとき?
たとえばですが、下記のような場合が考えられます。
- 外壁のコーキングが劣化
- 屋根の防水紙が劣化
- 屋根が脱落し雨水浸入
- 外壁が脱落し雨水浸入
雨もりの被害は恐ろしく、建物の重大な欠陥につながります。
一般的な住宅会社と違い、トヨタホームの初期保証期間はとても長いです。
トヨタホームの【シロアリ】初期保証は10年間
鉄骨の家なのにシロアリなんてこないでしょ
床材は木材なので、シロアリの保証は必要です
トヨタホームで鉄骨造を選んだ場合は、構造材に木材を使うことはありません。
しかし、フローリングや建具に木材が必ず使われているので、シロアリの保証が10年あります。
ちなみに、ヤマトシロアリとイエシロアリの被害のみ保証されます。(アメリカカンザイシロアリなどの外来種の保証はありません)
トヨタホームの付帯設備保証10年間
次に、トヨタホームの付帯設備保証は10年間です。
付帯設備保証ってどんなもの?
下記の図をご覧ください。
付帯設備とは、建物に最初から設置される設備です。
具体的には、
- 照明器具
- 住宅設備(キッチン・トイレ)
- 給湯器(エコキュート)
- 太陽光発電システム
- 電気配線
- エアコン
2018年4月から付帯設備の初期保証を5年から10年に延長しました。
照明器具やエアコンも積極的にトヨタホームに注文しましょう。
エアコンを家電量販店で購入した場合は対象外なので注意しましょう。
トヨタホームの長期保証を実現するコールセンター
24時間365日電話がつながるコールセンターは当たり前の時代になりました。
さらに、トヨタホームオーナーズクラブがあります。
トヨタホームの60年保証の注意点
ここまでトヨタホームの長期保証について、解説してきました。
トヨタホームの保証は火事や地震は保証対象外
当然ですが、天災地変の損害は保証対象外です。
そのため、火災保険や地震保険には必ず加入して万が一の事態に備えましょう。
トヨタホームが60年保証する商品を限定している
実は、60年まで延長保証が可能な商品が決まっています。
高い商品だけ60年保証なのね。
ほとんどの商品が60年保証対象です!
具体的な商品名を確認しましょう。
シンセシリーズ(ユニット工法)
トヨタホームの代名詞の商品です。
トヨタホームのほとんどが【シンセシリーズ(ユニット工法)】です。
エスパシオ(鉄骨軸組工法)
昔から大工さんが建ててきた住宅の建て方の柱が鉄骨バージョンです。
LQシリーズ(ワイズジョイント工法)
大空間を確保できる工法です。
トヨタホームの60年保証は賃貸と木造住宅は対象外
60年保証が受けられない商品は?
トヨタホームなら鉄骨がほとんどなので気にしなくても良いでしょう。
建物の商品によって60年保証が使えない場合があるので注意しましょう。
トヨタホームのディーラー販売店が保証する
車はトヨタ自動車で作っていますが、販売はネッツトヨタ愛知だったりしますよね。
つまり、建物はトヨタホームの工場で作られていますが、施工はディーラー販売店がします。
トヨタホームのディーラー販売店は下記のように別会社です。
つまり、ディーラー販売店が点検やアフターサービスを行います。
評判や口コミはしっかり確認して安心して任せられるかを気にしましょう。
トヨタホームの定期点検やアフターは?
25年間無料点検が続きます。
25年以降は、10年おきに無料点検が続いていきます。
トヨタホームのアフターに対する口コミ
アフターの口コミが知りたいな
トヨタホームのアフター対応の口コミを確認しましょう。
アフターサービスの良い口コミ
アフターサービスについてTwitterでツイートしている人は少ないですが、オーナーズクラブが好評のようです。
アフターサービスの悪い口コミ
ディーラー販売店によって対応が違う投稿が多いですね。
また、長期保証とは言っても、壁紙などは2年保証なので気をつけましょう。
トヨタホーム施主ブロガーの口コミ
施主ブロガーさんが記事も書いていますね。
トヨタホームの保証延長のための有償メンテナンス
60年保証を実現するためには、有償メンテナンスが必要です。
たとえば、
- シロアリの保証は10年後に有償工事(シロアリの薬を散布)
- 雨水の保証は15年後に有償工事(バルコニー防水工事やシーリングの充填など)
- 構造体の保証を30年後に延長するには、点検に基づく有償工事全てを実施
とにかく、全ての工事費用は施主負担です。
全ての工事を必ずトヨタホームに注文することが条件
トヨタホームに注文しないと保証が切れてしまいます。
どんな工事もまずは、トヨタホームに確認をとりましょう。
トヨタホームに40年初期保証が登場
2020年にアトリスプラン・エースと呼ばれる40年初期保証が登場しました。
40年初期保証にするための条件
40年の初期保証なんて本当?
もちろん、条件があります。
瓦屋根はフラットルーフに比べて価格が上がるので、注意が必要です。
また、雨水の浸入に対する有償メンテナンス工事が20年後に必須になります。
40年初期保証になった理由
40年の初期保証はハウスメーカーでもほとんどないので、大きな差別化ポイントです。
当然ですが、40年保証を実現するために、本体価格が数十万円上がってしまっています。
トヨタホームが60年長期保証できるワケ
工場生産は強いです。
家は現場で作るものでしたが85%を工場で製作。
現場で組み立てるだけの工法にしたため長期保証が実現できます。
トヨタホームの品質に対する考え
日本の住宅は【スクラップ&ビルド】と呼ばれ、作っては壊すを繰り返してきました。
そのため平均寿命はたった30年間しかありません。
高度成長期に質よりも量を追求したために寿命の短い家が増えています。
トヨタホーム60年長期保証のまとめ
トヨタホームが60年長期保証を実現できている理由は家を工業化しているから。
タマホームも60年保証ですが、初期保証の期間がトヨタホームの方が長いです。
ただし、あくまで有償メンテナンスをすることで60年保証が実現することと、目に見える壁紙や建具(ドア)は2年保証しかないので注意が必要です。
保証期間にこだわらずに、いろいろな住宅メーカーからカタログを取り寄せて保証期間についても比較してから決めることをオススメします。